2010年 01月 23日
銀製品が物語る歴史....... |
1820年 ロンドン John & Henry Lias 製
190年の年月が流れて、かってFar East と言われた遠く離れた日本の南の地方宮崎にやってきた.....
約2世紀の間にどんなドラマを見て来たのでしょうか..................
アンティークは出会いの世界です。
買い付けも、そしてEnglish Cottageのお客様にも...........
以前、同じメーカーの1802年製のスプーンがお嫁に行ったのですがこちらは何と208年の月日が..
どうして年代が分かるのかって?
イギリスのシルバーにはホールマーク(14世紀以来用いてきた純銀の品質を保証する刻印)があり
産地、デイトレターやメーカー名などが刻まれています。
特に1784年から1890年の間のシルバーにはデューティーマーク(DUTY MARK)が付けられています。
これは、ジョージ三世時代に起こったアメリカ独立戦争で使った戦費を穴埋めするために銀製品が課税の対象になりにそれを支払った印として当時の君主の横顔のマークが加わりました。
このスプーンはちょうど国王がジョージ4世に変わった年のデイトマークがあるのも興味深いです。
でも、国王の横顔は3世のまま~...........間に合わなかったのかな?w
翌年、1821年からジョージ4世の横顔が使われています.........
こうやって、ルーペで見ないと分らない暗号みたいな記号から歴史を読み取っていく.....
本当に奥深い仕事です
そして・・・・・・・・・マクロの世界のおかげでどんどん目が悪くなってきていますが
できるだけちゃんと説明できるようにどの分野でも日々勉強が続きます....
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英国アンティーク
English cottage/イングリッシュ コテージ
http://www.englishcottage.jp
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by e-cottage
| 2010-01-23 17:06
| アンティーク
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