2011年 04月 08日
透かし彫刻磁器 |

あるフェアで私の興味をそそるような面白い小物を並べているテーブル発見

その中から「これは何?」と手にした小さなボール..........
フロントにはWARRINGTON(イングランドの中部、チェッシャー州)の紋章があるので何かの記念品?と興味を持って尋ねると.......
あ、これ自体は当時人気のあったマッチ入れで裏側のざらついた面で擦って火を付けるようになっています。

分かりますかね?
ざらついた面と言うよりも、艶消しになっています..........
これだけでも私には十分興味ある小物なのですが............

中を覗くと、何か彫ってあります


言われたように透かして見ると.....おー、人の顔が!
これが「Lithophane」=透かし彫刻細工
仕掛けは楽しいけれど、私には全くもって未知の人なのでここは聞いてみましょう


ははは、私みたいにしつこく聞く人がいるのでしょう

ディーラーさんは用意していたプリントを見せながら説明してくれました

(ついでに頂いてきました

何でも、このお顔の主はJohn Brightさんと言って19世紀はじめに地主貴族層の利益を保護していた穀物法を撤廃させ自由貿易体制を確立し、人民の平等に寄与した偉大な政治家らしいです

当時の類を見ない素晴らしい演説家のひとりでもあり、彼が立つところにはどこでも大勢の聴衆があつまったらしいですよ。
イギリスでは歴史に残る政治家のひとりなのでしょう........知らないのは私だけ?

そのJohn Bright(1811年ー1889年)の生誕100周年を祝って作られた記念品とのことです。
よって、1911年製です

バックグラウンドを知ることはその価値を知ることでもあります。
知りえた限りの歴史を添えて紹介したいといつも思っています、だってこうやって世紀を超えて私達に引き継がれるのですから大事にしたいものですね

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by e-cottage
| 2011-04-08 15:42
| アンティーク
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